ハンダごて(15~30W) / ハンダ / ヒートクリップ / ホットボンド / リーマー / ワイヤーストリッパー(30/20) / 外径1mm&6mm ドライバー / ニッパー / カッター / キリ / ピンセット / 瞬間接着剤

まず始めにイヤホンを分解します。
が、分解する前に一度どんな音か確認してみましょう。
イヤホンの溝部分にカッターをあて丁寧に切り離していきます。
最後に元に戻すため、あまり凸凹にならないようしましょう。
あまりに凸凹した場合はヤスリ等で綺麗にします。
また中のケーブルを切ってしまわないよう慎重に。

開けると写真のように
L 側 : 赤(+)、金(-)
R 側 : 青(+)、緑(-)
と、それぞれ接続されていますが、買うイヤホンによって色はそれぞれだと思うのでメモや写真に撮るなどして忘れないようにしましょう。
分かりづらいですが、上の写真だとL とR の+-の接続が
逆になっています。これだと再生された音を聴いた時に
逆相になってしまうので、正相になるようスピーカーに対して+-を合わせて接続しましょう。

メモが取れたら、縛られているケーブルを解き ハンダづけされている箇所にコテをあてて取り外します。 その際、コテの当てあてすぎに注意しましょう。 取り外し終わったら、それぞれのスピーカーがL 側、R 側どちら物か分かるようにしておきます。

マイクの外径が6mm なので6mm 程度の穴を開けます。 キリ、カッターの先、ハンダごて何でもいいので まず小さな穴を開けリーマー等で徐々に大きくしていきます。 あまり大きく開けすぎるとマイクがうまく固定出来ないので ある程度の大きさになったら入るかどうか確認しながら 徐々に大きくしていきましょう。

まずキリ等で小さな穴を開け ある程度の大きさまでリーマーで大きくしてから外径6mm のドライバーでグリグリして開けます。 上の写真にあるように6mm ドライバーが貫通する大きさがベストな大きさです。 特に径を計りながら開けなくても良いので簡単かと。 穴が出来たら、周りのバリをカッター等で取って綺麗にしましょう。

こちらは1mm 程度の穴にします。 キリ等で小さな穴を作り(貫通させなくてもOK)場所を決め、カッターの先でグリグリして穴を広げ、少し大きくなったら、1mm の精密ドライバーで慎重にグリグリしながら貫通させます。先ほどと同様にバリを取って綺麗にします。 あまり力を入れすぎると細くなっている部分が割れてしまう ので、先ほどのマイク用の穴よりさらに慎重に開けていきます。

元のスピーカーのケーブルよりも少し長めの1050mm 程度の長さを2 本用意します。 写真のように、虫ゴムを上下に付け固定します。 また、スピーカー用のケーブルの後ろにマイク用が来るようにして固定します。 これは、あとで穴を通す時にこの方が都合が良いので忘れずにこの形にしておきましょう。

ケーブルを固定したらLR が分からなくならないようL側のケーブルの両先端に分かるよう印を付けておきます。 次に真ん中から上半分(スピーカー側)のスピーカー用とマイク用のケーブルを纏めるために熱収縮チューブに通していきます。チューブのサイズはお好みで。 あまり長すぎると取り回しがしづらくなるので適度な長さにしましょう。10~12 個ぐらいがちょうど良いと思います。 この時はまだ作業がしやすいように熱収縮チューブは縮めないように入れておくだけにしましょう。 この時一番下の写真にあるように、10mm 程度のチューブを1mm ドライバーに通し少し縮ませてた物を作っておきます。

下準備が出来たら、ケーブルを通していきます。 元からある穴にマイク用のケーブルを新しく開けた穴の方にスピーカー用を通します。 先ほど作ったチューブはマイク用だけに通して写真のように穴の中に一緒に入れます。 これは穴に対してケーブルが細いため隙間が出来てしまい 録音する時にケーブルが動いてノイズが入るのを防止するための物なので必ず入れた方が良いです。 入りづらい場合は先端の方をもう少し縮ませて入りやすくしましょう。 あまり縮ませるとケーブルが通らなくなってしまうので微妙な調整が必要かもしれません。

※ハンダづけは、開けた6mm の穴にケーブル通した状態でします。 シースを剥いてシールドを束ねてハンダします。 絶縁体をちょっとだけ剥いてこちらも予備ハンダを。 ※ワイヤーストリッパーを使う場合はシースを20 で絶縁体を30 で剥くとちょうどいい大きさだと思います。

マイクをヒートクリップで挟み動かないように固定し写真のようにハンダづけします。 マイクは、右側のカプセル側にパターンが落ちてる方がGND左側がマイクのoutputなので、束ねたシールドを右側に絶縁体を剥いた方を左側にそれぞれハンダします。 絶縁体を剥きすぎると、カプセルに接触してしまいGND 側にショートしてしまうので気を付けましょう。

GND 側はカプセルに落ちてるので特に気にしなくても 大丈夫だと思いますが、気になる人は絶縁体を入れましょう。 マイクは結構熱に弱くあてすぎるとマイクが壊れてしまうので 素早く迅速にハンダづけしましょう。

マイクを穴に押し込んで固定します。 最初に6mm の穴を作る時に大きすぎるとこの押し込んだ時にうまく固定されないのでちょっとキツイぐらいがちょうどいいです。 ※外径6mm のドライバーが通るサイズが本当にジャストサイズので是非探して下さい。 内側はケーブルをカプセルに沿って這わせマイクと本体の間に軽く詰めて固定します。

次が自作バイノーラルマイクを作る上で一番重要な部分です。市販のバイノーラルマイクはスピーカー部分とマイク部分が完全にセパレートされた状態になっているはずなので、ある程度録音レベルや音量を上げてもハウリングがおきにくくなっていると思います。 試行錯誤中なのですが、ホットボンドを流し込み、マイクとケーブルの固定も兼ねてセパレートするというようにしていますがあまりイヤホンの音量を上げるとハウリングを起こしたり、録音ソースに再生する音が入り影響を与えてしまいます。

なので、ここは丁寧に隙間が出来ないように気を付けましょう。適量(何度か試さないと分からないと思います)を流し込んだら10mm ぐらいの円柱状の物でグッと押さえて固まるのを待ちます。 0.9mmぐらいの円柱の物がちょうどいいサイズです。写真はカラーペンの底です。 ※スピーカー用のケーブルを通す穴が塞がってしまわないよう注意して作業しましょう。

次にスピーカーを取り付けます。
空けた1mm の穴にケーブルを通しハンダづけします。
このスピーカー自体の極性がはっきりと分からないのでこのような接続になっていますが、基本的には極性を間違わないようにしてあげれば大丈夫だと思います。
L 側 : 赤(+)、金(-)
R 側 : 青(+)、緑(-)
ここもハンダのあてすぎに注意が必要です。 もしハンダづけしてみて、音が鳴らないようなら予備のスピーカーに変えてみましょう。


次は真ん中から下半分のマイク用ケーブルを仕上げます。
写真にあるようにネジネジしてケーブルを纏めて10~12 個ぐらいの熱収縮チューブを通しておきます。
ネジネジに特にこだわりがあるわけでは無いので各自好きなように纏めていきましょう。
スピーカー用のケーブルと一緒に這わせて纏めるも良し、ネジネジしないでストレートに纏めるも良し。
付属のチューブ等は忘れがちでハンダづけしてから気が付くことが多いので、纏めたら忘れないうちにミニプラグ付属のチューブやプラグボディーをケーブルに通しておきましょう。
あとケーブル自体が細いため、ボディの根元部分の隙間が結構出来てしまうので、2φと3φぐらいの熱収縮チューブを入れてあげて遊びを少なくするのも良いと思います。


右の写真のようにそれぞれのシールドを纏めた物をGNDに、絶縁体を剥いた芯線をそれぞれLch Rch にハンダづけします。
全てが繋がったらレコーダーに接続してチェックします。
仮にスピーカー部分とマイク部分を閉めてみてハウリングするか確かめましょう。(ギュッと押さえてなるべく接着された時と近い状態で)
録音レベル80%再生レベル70%でハウらないようにしてます。
どのくらいの録音レベルで録りたいのか決めそのレベルを固定し通常自分の耳で聴いた時と同じ状態ぐらいまで再生レベルを上げそこからさらに少し上げてハウらない所を探すのがベストだと思います。
参考:オヤイデ / 3.5ステレオミニプラグ製作例

チェックが完了したら、イヤホン部分を瞬間接着剤的なもので接着し閉じます。
落としたりしてパカッっと割れてしまわないように、しっかりと押さえてくっつけましょう。
ミニプラグを閉め、ケーブルをピンと伸ばして熱収縮チューブを均等に配置し縮めたら完成です!!